(日) 00:00 感想
活動漫画を見て「これ、アニメじゃないの?」なんて言われるかもですが、今答えるならば
「小説を祖先とし、漫画を育ての母とし、別の進化の樹を辿ったアニメ」です。
飢狼伝説SPECIAL<SNK>ギースステージを見てちびっちゃいそうなほど衝撃を受けた
自分がいました。あのカッコよさ・・・・!!!動画どころかただの一枚絵なのに演出で
魅せてしまうフスマ、演出にマッチしたBGMの導入から展開。ステージに置かれた骨董品は
「間違って伝わった日本文化」というギャグ?ですが、ギースというキャラクターの威厳で
「れっきとしたそういう進化を辿った武道と世界観、思想」とさえ思えます。
日本のアニメは止め絵を重視するところがあると言われ、海外、例えばディズニーは
鬼のような枚数の動画で滑らかに動かすのが正しいという技法ですが、日本はよく
「歌舞伎の大見得」に例えられるように、ここ一番では「止め」るんですよね。
便利だから「蒸気」が捨てられ「電気」になった。しかし、「蒸気」を突き詰めた文化も
あるのでは?スチームボーイの世界観にわくわくさせられるのはそういう事でしょ?
漫画を根底として進化したらどうなるんだろう。あちきはそれが見たい。そしてこれを
多くの人に見て欲しい。だから、冬は「月姫」で「活動漫画」で「エロ」をやる事にしました。
週間少年「福本伸行」<確かBS>福本氏「(マンガの見せ方には)2パターンあって、
絵からくる人と、僕みたいに絵じゃなくて言葉からくる人と。映画と小説なら、
マンガは小説に近い。実は絵よりも文字、台詞を読んでるんじゃないか」
んー、分かりやすいのは覚悟のススメ<山口貴由>ですか(笑)
最近漫画を読んでいて思うのが、けっこう絵を読み飛ばしている気がする点です。
漫画家が一コマ描くのに5~10分かけたとしても、読者はコンマ5秒で読み飛ばすとはなんて
贅沢なんでしょう!特に好きな漫画なら読み返すんですが、そんなの稀有中の稀有ですし。
(余談ですが、ルサンチマンは読み返すたびに発見がありますよ。驚異的に練られている
一つ一つのコマや設定が週間ベースでこのクオリティ、描き込みというのはキチガイ沙汰)
絵はそこそこに、やっぱりセリフを読んでいますよね。そしてモノの挙動や心の動きさえ
「擬音」と呼ばれる文字で表現される。文字を読んだのに、頭の中で音が鳴っている。
映像が見える。それは下手をすると肉眼より鮮明で鮮烈で新鮮です。
帝都物語<実相寺昭雄>2005年8月に
「妖怪大戦争」をやるPR
ですかね?加藤保憲復活!)
恐ろしいスケールと人の手がかけられた映画でした。
そして雨が降るシーンひとつとっても美しかった。
ジャンヌダルク<リュックベッソン>の森の美しさも捨てがたいが、やはり民俗学・明治時代
好きとしては帝都物語の「林」(一説には祭囃子のハヤシは林が語源)や当時の風俗・建物の
映像の方がグッとくる。googleしたら皆さん酷評ですが・・・。
兎に角、原作読めってことですね。了解。
(原作は荒俣宏氏ことアリャマタコリャマタ(By水木しげる)。

NHK人間講座の「パリ・奇想の20世紀」
がめためた面白かった覚えがあります。
この人がツアーコンダクターで奇想を解説してくれるツアーあったらめちゃ行きたい!)
さて、これだけのスケールの物語、最初から映像で表現できるでしょうか?原作はやっぱり
脚本、文字であるはずです。漫画も映画も原初は文章なんです。
自分は絵が描けません。描いた事もありますし高校では漫研でしたが、もっぱら水木しげる風
点描(笑)の空想風景画で、ちゃんとコマを割った漫画は描いた事が無いです。
だから文章を書いています、というと小説家や志望の人に怒られますが、それも小説の
懐の深さではないでしょうか?そして、文章を書くことしかできない自分にも、
何か出来ることがあるのではないか?それが活動漫画かと思います。

今週もお手伝いして下さる絵師さんをご紹介します。
PARANOIA CATの藤原俊一さん
です。どこか憂いを秘めた瞳の女性キャラ。少し優しい視線。
漫画、それもエロ漫画について苦悩しつつ真正面から取り組んでいる人です。
難しい事はさておき、冬は「抜けるエロ漫画」を目指します!えろえろ!
これだけご大層に論述ぶちかましときながら、エロ方向に悪用だ!!うひょひょ!!