(木) 23:37 日記
じゃ、これで。2009-10-10発行ですが。

ピコピコ少年ピコピコ少年
(2009/09/17)
押切 蓮介

商品詳細を見る

単なる「昔懐かし漫画」に終わっておらず、小学生の馬鹿っぷり、少年時代のボンクラぶりを描きまくっている。
頭の悪そうな小学生描写が、ホントあったま悪そうでいいんだこれが(笑)

そして名言が連発されるのがポイント(笑)

「俺という童貞男の青春は工業油にまみれていた」

(ギャルゲーのヒロインを評して)「俺がもし父親になったら こんな素晴らしい娘に育て上げることができるだろうか」

「二次元だと雷におびえる子は可愛いのに どうして三次元だとこうも……」
「それが現実《三次元》だ」

「最高の親友と
 最高の秘密基地で
 最高の次世代機を
 プレイできる……

 これほどまでの贅沢は
 今まであっただろうか……」


これだけに留まらない。本書からあなたなりの名言を見つけられると思う。


押切蓮介タッチが非常に上手く効果を出せている。
同作者の他の漫画は毒にも薬にもならぬもので、流し読みしていた。
なんかキャラがドタバタしてるなー、と他人事だった。

けどこれは登場人物に上手く感情移入できる。
明らかに「読者が読んでくれるのだと云うこと」を意識しているからだろう。
或いは伝えたい、と思ったからだろう。


最初の話、貴音ちゃんは甘酸っぱい少年時代の女の子との遊び……どころか鬱屈した精神を正直に吐露していて、女の子が性の対象ですらない頃の心情をしっかり書けている。
そして「貴音ちゃん」は、押切蓮介自身が捨てた、「ああ成れたかも知れない」という人生の選択肢を擬人化したものに見えてくる。
人生の一大決心なんて大層なものじゃなく、「オレはもう勉強なんてせず、ゲームばっかやって生きていくんだ」という、砂を噛むような選択。

パチンコにも手を出してしまうのが唯一の残念だが、現実はそうなのかも知れない……。
どうしようもねぇ、人生。
それら丸ごと、狂おしく、愛おしい。


【WEB人・詳報版】プロゲーマー、ウメハラさん(29)「格ゲー盛り上げたい」<MSN産経ニュース>
20100722umehara.jpeg

--プロと呼ばれるようになったことはどう感じていますか
「やっていることは前から変わっていないので、あまりピンとこない」

--ゲームの賞金以外では、何をして生計を立てているのでしょうか
「介護老人ホームなどでヘルパーをしている。多いときは週5日ぐらいのペースで仕事をしていた。両親も医療関係の仕事をしているので、お年寄りの世話をするのに抵抗はなかった」

--これまでに格ゲーをやりこんで得たものは
「自分が一番やっていた10年ぐらい前は、今とは比べものにならないぐらいゲームに対する風当たりも強くて、そういう中で、人には認められなくても一番強いことを自分がわかっていればいいと思ってやってきた。そういう過程で自分のやりたい事をやり通したことが、ゲームを通して得たものだと思う」


ウメハラさんは、成功とかどうでもいいように思える。(勝手な思い込みだけど)
そこが素敵だ。
だから、にわかに評価されだしたウメハラさんも、
普通に何の生産性もなくゲームを楽しむ押切蓮介も、
どっちがエライとか、無い。

成果とかどうでもいいんだよ!
生きてるだけで丸儲けなんだよ!!


--今後の目標は
「今は格ゲー好きなほかのプレーヤーから格ゲーを盛り上げるために、みこしに担がれてるような位置だと思っている。元々はそういうのは好きじゃなかったが、格ゲーを盛り上げなければ、格ゲーがなくなってしまえば、これまでやりこんできたのもすべて無駄になる。そういう意味で、自分がみこしに担がれてる状態でも、実績とかを考えると自分しかいないので、自分がやらなければいけないと思っている」


ただ格ゲーをやりたいだけなのに、御輿に担がれてしまうウメハラさんが不憫だ。
自分の居場所を護りたいだけなのに、どうしても政治に巻き込まれてしまう。
それってひょっとしたら、頭がイイ人の罠かも知れないのに。


明日(金)のTBSラジオ「キラ☆キラ」、町山のコーナーには「外国人の忍者常識マニュアル Ninja Attack!」と、「外国人のための妖怪サバイバルガイド Yokai Attack!」という本をアメリカで出版したマット・アルトさんをお招きします!


おや、ずっと前に手に取った本の事だー。
なんか嬉しい。

そういえばこの本見つけた頃に始めた、一つの仕事が今日納品になりました。
ばんじゃーい。

あんまり嬉しくて、スキマスイッチ「全力少年」(200yen)いま買って聞いてます。
(日) 17:06 図書館列車書庫
薄命少女<あらい・まりこ【図書館列車書庫入り!】
薄命少女  (アクションコミックス)
今日たまたま本屋に行って、久しぶりに四コマ漫画単行本でも買うか、と気軽に手に取った本。
「薄命少女」
こういうちょっとした出会いが本屋の魅力だ。

この人は他に「東京眼鏡」のみという寡作の人で。
今調べたらサイトを開設してて漫画も公開してはる!
氷食症……? 寡聞にして存じませんでした)

東京眼鏡 1 (バンブー・コミックス)東京眼鏡 1 (バンブー・コミックス)
(2007/10)
あらい まりこ

商品詳細を見る

「東京眼鏡」は片思い男子がさらりとひどい事を云われる笑い、というシンプルなギャグだった。
それでいて全体に流れるセンチメンタリズムは何なのだろう、と不思議に気になっていた。

それが「薄命少女」では「あと一年の命という設定」をネタとしてギャグを畳み掛け、
センチメンタリズムは実感を得て立ち上がってくる。

そして。
人との出会い、縁が絡み合っていく。


死をギャグのネタにするとは不謹慎ザマス、と云う前に読んで欲しい。
磨きが掛かった昭和のギャグセンス(上手い事を云う笑い、鼻提灯)を。
話の筋やギャグ自体はベタでも、完成度が高ければ全く気にならない事を。
この全てが愛おしい、愛せる登場人物達を。



ラストは号泣しました。
最終話は思わず二度見+一度=三度見直しました。
最終話一ページ目の退院から、最後の四コマ、裏表紙まで隅々までが、
お見事です。
一冊の本としてこの上なく美しい完結です。