(金) 19:48 日記
 自分には理解できない人って必ず居る。

 夕方のNHKニュース内特集で、少年院退院者の25%が再犯する状況を改善するため、少年のコミュニケーション能力の低さに着目してる少年院のレポートを放送していた。
 四人ぐらいで椅子に車座になって「話し役」「聞き役」「それを観察する役」を交代々々するというルールで自由に話す場が設けられた。
 そこで驚いたのは、ある少年の語り口だった。
「あのっ……僕は…………話す事も聞く事もっ……辛くて……」
 傷害や万引を繰り返してた少年が、なんともたどたどしい喋り口で一生懸命喋っていた。相手の目を見て話す事も出来ない。いわゆるDQNなんて呼ばれかたをするステレオタイプのヤンキーとは遙かにかけ離れた、「親はまともに育ててあげたのか?」って思うほどのコミュニケーション不全だった。
 まともな会話が成立しないのだ。職員のかたの話によれば、「五回や六回言ってようやく話が伝わる」のだという。……これじゃあ永久に分かり合えるどころか、歩み寄る事すら出来ない。

「世の中の人間はみんな敵だと思っていました」
 彼はずっと一人で生きていた。彼の話を真剣に聞いてあげる人は誰も居なかった。それがここまでこじれてしまい、少年院に入る羽目になったのだ。

 少年「院」なので、少年院に入る事を「入院」という。
 生い立ちや環境に問題があったかも知れないが……まぁ、悪い風邪を引いたと思ってそこはさておき、犯した罪は少年だろうときっちり償い、矯正教育という治療を受けてつかあさい。
 同少年院の取り組みは全国に広がっている。
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