(火) 00:44 日記
一五日水曜に東京着予定。そのあたりからブログは携帯でリアルタイム更新する予定。お楽しみに~?


コミケサークル参加で忘れられない思い出。
二〇〇四年の夏。
サークルの椅子に座る自分。蒸し暑さで意識が朦朧としていた。
島内の風のない場所で、じっとしていても脂汗がじっとり滲む熱気。
机の上には今よりずっとチープだった頃の「自虐の詩[上巻]」等が並んでいる。
ウチは弱小以前の無名サークル。(今もその頃も)人々はうちの前を一瞥もせず通り過ぎるのがデフォルト。

その中で一人、向かって右から左へゆっくり通り過ぎた女の子。
髪は黒のストレートで、夏らしいノースリーブだったと思う。
右隣のサークルが机に飾っていた、ぬいぐるみか何かのあごをさらりと撫でた。
何気なく見ると、
──白い腕には幾筋ものリスカの傷跡が走っていた。
腕は尾を引くようにしなやかに動き、彼女はそのまま通り過ぎていった。

畏れを覚えた。
心臓を鷲掴みにする生の傷跡に。
ネット上の画像ファイルでは感じられない現実感に。
彼女の顔は忘れてしまった。
海馬にあった短期記憶など、心に迫ってくる衝撃に吹き飛ばされてしまったのだ。

勝手な想像だが、彼女はリスカを扱った「自虐」を知り、見せに来たのだと思っている。
そしてそれは正解だった。どんな饒舌な感想、批判、それこそ小説よりも。
明らかにあれ以降、自分のリスカに対する姿勢ががらりと変わった。それまでも「それなりにデリケートに扱っていたつもり」だったけど、もっと他人事ではなく、真摯に襟を正した。

来てくれてありがとね(´ω⊂
良かったら、今度は気軽にいらしてね~。
TrackBackURL
→http://ugainovel.blog112.fc2.com/tb.php/218-45023ed9