(日) 00:00 日記

狂四郎2030<徳弘正也>
見事なデザインの地獄。しかも夢物語ではなく、地獄を構成する部品は全て具体的で実現可能性が高い。
作ろうと思えばそろそろ出来そうという点が……リアルで恐ろしい。
悪の組織が平和な世界を襲う話なら掃いて捨てるほどある。だが徳弘正也は、どうやら支配後の
悪夢の理想国家にこそ興味があるようだ。
地獄極楽図という画図がある。悪人は地獄へ、善人は極楽へ行けるのだと子供を戒める図だ。
本作で描かれる地獄は欲望や戦争や権力へのアンチテーゼであり、大人向けの地獄絵図漫画と言えよう。
週間連載時にちらほら見かけただけではこの面白さに気付かなかった。
このたび最初から通して読むことで、その隙のない面白さがよく分かった。
全20巻、だれた部分がなかった。話が収束しそうになってももうひと味二味、必ずひねりが加えられる。
しかも小手先ではなく、意義のある描写。決して引き延ばしなどではない。
うーん、現時点でバンパイヤより面白いなこりゃ。
自分が映画監督なら、オアシス農場編を映画化したい。

TrackBackURL
→http://ugainovel.blog112.fc2.com/tb.php/24-f25cf195