(土) 14:21 感想
モノノ怪<モノノ怪製作委員会>
妖怪(やモンスター)が出てくる話で嫌いなのが、安易な妖怪退治モノです。でも、多分世間の人はそういうのが好きなんだろうな。巷にはそういう話ばっかだし。
モノノ怪は確かに「妖怪退治モノ」なんだけど、そのジャンルを甘んじて受け入れつつも、閉空間での人間模様を描く一風変わった群像劇になっている。水戸黄門の印籠並みにお約束なスーパーサイヤ人モードなんて、ホントはおまけ程度の事であって。でも無いと締まらないんだろうね。
企画も映像も挑戦的で志が高い。こういうのなら見る価値も、作る価値もあるなと思える。

いかんせん、アニメという表現ゆえ落ち着いて感情移入がしにくいのが残念。かといってアニメで語りばかりでは飽きられるだろう。
特に「海坊主」では語りの間も絵を目まぐるしく動かして間をつないでいたけれど、お陰で語りに集中できなくて感情移入しにくかった。
それでも最後のポイントは演出を静かにしたので(むしろこれを狙ってわざと?)、一番のポイントはぼやけなくて良かったけど。
「閉空間」「人間模様」というシリーズお約束の構成は中々面白いので(多分CG背景という制限から)、上手い小説家にノベライズして欲しいものだ。ちょっと物足りない「ミステリ分」、できれば「謎解き分」(だって全部自白だからね)も追加して欲しいな……って思うのは贅沢か。あるいはそこまでやるとコテコテになっちゃう? 今ぐらいのあっさり味がよいのかな? 映像見るのに忙しいし。

ビジュアルはやはり「大神」リスペクトか。いいことだー。
いずれ「モノノ怪」リスペクトな作品も生まれてくるのでしょうね。絵師の落書きにはちらほら現れてますし。
そう。この極東の島国、ゆめゆめ侮る事なかれ。