(木) 21:22 感想
FLIP-FLAP<とよ田 みのる【図書館列車書庫入り!】
FLIP-FLAP
久々に漫画で魂が震えました。
泣いた。作者は泣かせよう、なんて思ってないだろうに。
こんなに清々しく泣いたのは、死神くん<えんどコイチ>以来だ。
ストIIや餓狼SPなど2D格闘ゲー黄金期のゲーセンに、自分のほとんど全ての青春がありました。
高校最寄り駅そばのゲーセン。ひょろ長い痩せぎすメガネのあいつ。ベビーフェイスで子供っぽいあいつ。体格のいい坊主頭の柔道部三年で、あんたリアルファイトもマジつえぇだろうというあいつ。
それが間合いを計り、出し抜き合い、殴り合い、ぶちのめしたいと願う相手であっても。
そこには仲間がいた。

「俺より強い奴に遭いに行く」
本当に武者修行に行った。近大前の一回二十円で出来るゲーセンは安さゆえ競争原理が働くのか、弱者は即死、いや、強いと思い数度勝ち抜きしていてもすぐに敗れ去る、地獄の如き壮絶な殺し合いの戦場だった。こないだ行ったら、闘劇のポスターが貼られている現役のゲーセンらしかった。

家庭用ゲーム機にはない、出来ない事はこれだ。
きっとネット対戦でも出来ないだろう。
あんときのあいつらは、確かに──強敵<とも>であった。

以下ネタバレ・反転隠し
P161で泣いちゃった。もうなんか色んな事が頭の中を駆け巡って。
色々なものを超えた、それこそ──山田さんさえどうでも良くなった地平。
「あ、やべ」って読んでて思わず声を出したけど、それでもあふれる涙を止められず、嗚咽を漏らした。
「ブラックジャックによろしく」のような癌で死ぬ、みたいなシチュエーションでもないのに。
それは、ずっと凄い事なんだ。