(日) 18:48 感想
おくりびと<監督:滝田洋二郎>

最近見ました。
いい日本映画だ。

「ファンシイダンス」で坊主の作法や所作の気持ちよさに引き込まれてしまう役を演じた本木雅弘だけど、本作でも納棺師という厳粛な作法で“魅せる”仕事をスクリーンで見せてくれる。

「お葬式」の山崎努と「ファンシイダンス」の本木雅弘が組んでるってのも面白いし、
その二つの映画の監督(伊丹十三と周防正行)が師弟だっていうのもマニアックな興味を引かれる。
これは余談。

ただ一点、アニメ声の広末涼子はミスキャストだと思うんだけどどうか。
よく言えば場面と雰囲気の転換を促し、悪く言えば映画の雰囲気から浮いてる。
彼女が黙ってるシーンほどよりいい結果になっている。

さそうあきらの漫画版はイマイチ。映画の方が過不足無く、テンポがいい。
……つーか、この本気の役者陣には勝てないって。
この雰囲気。空気感。
山崎努と本木雅弘、それに美男でも美女でもない脇を固める名脇役たちの成せる技だ。
監督や小道具、脚本、などなど。スタッフの仕事全てがそつなく安心して見ていられた。
ほぼ同じ筋の漫画でネタバレするより、是非先に映画を見て欲しい。
小説版は読んでないけど、現時点では映画版をお勧め。

映画のテーマからか、お年寄りの客が多かった。
けど、むしろ内容は冠婚葬祭を遠ざけてる若い人向けなので、カップル連れでも全然見れるよこれ。