(日) 00:00 図書館列車書庫

世界大戦の最中でも 人間は歌と娯楽を忘れたことはねえ
マリリン・モンローが慰問に行けば 死にかけた兵隊も起き上がれる
 人間とはそういう生き物だ
大衆は楽しいこと嬉しいことには喜んで金を出す
 消費が冷え込んだ今こそ 俺達娯楽屋が気合いを見せる時だ

王様の仕立て屋<大河原遁>「勝利への脱出」より)


折からの不況でスポンサーが次々に降りる中、映画職人の監督がスタッフを鼓舞する台詞。
作者の漫画に向ける気合いを込めたようにも思えるのが、また面白い。
あたいも気合い入れなきゃね!
……あといつの間にかWikipediaが充実しててびびった。


まずは2009年最初のお勧め漫画を。
環状白馬線車掌の英さん<都戸 利津>【図書館列車書庫入り!】
hanabusa.jpg

うちの図書館列車に似たコンセプトかな、と思って手に取ったんだけど、段違いにこちらの方が面白かった。
漫画としての完成度が尋常じゃない。
漫画の教科書と言っても遜色ない出来で、「やられたー!」と何度叫んだことか。

最終話の締め方、図書館列車でもやろうと思ってたけど出来なかったやつで悶絶。アイディアを話の形に落とし込む力が無くてねぇ……。


そういえば「ぬらりひょんの孫」、三巻で化けた気がする。
ぬらりひょんの孫 3 (3) (ジャンプコミックス)ぬらりひょんの孫 3 (3) (ジャンプコミックス)
(2009/01/05)
椎橋 寛

水木しげる準拠の妖怪設定に、椎橋氏独自の解釈で描かれている。
牛鬼の真の恐ろしさである「あの能力」については「牛鬼の過去」として。
ぬらりひょん(爺)もいい感じ。(もちょっと格好良く描いても良かったと思うけどね。コミカル味が混じっちゃってる。……ぬらりひょんだからそれでいいのかも!?)

『マフィア物の「リボーン」に和風の「ブリーチ」を足せば、腐女子は喜ぶんだろ?』
……的な編集部の狙いがあったかどうかは知らないが、椎橋氏がこの作品の手綱をしっかり握り始めたように見える。
今後も楽しみな作品になってきた。


さて、2008年のお勧め漫画を。
ま、基本的に「感想」リンクにまとまってるんだけど……。
詳しく触れてないものや、再度触れておきたい物にさらっと触れときますか。


青春時代にゲーセンに通ってた自分には、クリティカルヒットでした。
FLIP-FLAP<とよ田 みのる>
→感想


単行本では去年完結なのでこちらも。
綺麗に終わって、いい感じでしたね。
ボーイズ・オン・ザ・ラン<花沢 健吾>
→感想


聖☆おにいさん 1 (1) (モーニングKC)聖☆おにいさん 1 (1) (モーニングKC)
(2008/01/23)
中村 光

聖☆おにいさんは中々面白い。ただ年内最高、ってのは肩の荷が重いと思う。
そんな高評価を背負わせるから「おしゃれ系漫画だ」とか余計な反発を招くのだと思う。
「お勧め。面白いよ」ぐらいのユルさで充分だ。


あとは木造迷宮の和風お手伝いさんに萌えたり、
木造迷宮 (リュウコミックス) (リュウコミックス)木造迷宮 (リュウコミックス) (リュウコミックス)
(2008/03/25)
アサミ・マート


漫画は下手だけど、社会の暗部の仕組みを垣間見せてくれた作品や、
イノセントブローカー (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)イノセントブローカー (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)
(2008/07/30)
加藤 山羊


随筆のようなホッと出来る作品に出会えたり、
深夜食堂 1 (1) (ビッグコミックススペシャル)深夜食堂 1 (1) (ビッグコミックススペシャル)
(2007/12)
安倍 夜郎
→感想
とろける鉄工所 1 (1) (イブニングKC)とろける鉄工所 1 (1) (イブニングKC)
(2008/11/21)
野村 宗弘
→感想

古典の有名作品を、女たちのドラマとして生々しく捉え直した作品に出会えたり。
恋ひうた 1―和泉式部異聞 (1) (フラワーコミックスアルファ)恋ひうた 1―和泉式部異聞 (1) (フラワーコミックスアルファ)
(2008/07/10)
江平 洋巳

今年もきっと面白い作品に出会えるんだろうなぁ。
そこは信じられる。
楽しみで、嬉しいわぁ。