(土) 10:56 感想
5/5のCOMITIA88に向けて小説書いてます。
タイトルは「茂林寺釜<もりんじのかま>」。やっぱ新作あった方がいいよね。
自分が客側だったら出てないとがっかりだし、出てると嬉しいもん。
こないだのそうさく畑でもそうだったけど、小品やペーパーでも無いよりいい。
近況とかならリアルタイム感が身近で良いかも? ま、仕事がおろそかにならない程度に。

小説書く時だけ浴衣を着てみたり。形から入る! 気持ちを切り替える! あと単に着たい!

GWに東京に行くわけなので、普段行かないとこに遊びに行こうかと企み中。
こうでもしないと遊びに行かないからなぁ、自分。


おちけん<川島 よしお>
おちけん (アクションコミックス)

大学の落研・落語研究会を描いた四コマ漫画。
川島さんって普段はもっと地味なほのぼの四コマを描いてる人なのに、この作品はかなり本腰が入った意欲作だ。

女性のファッションは元より、P79の男女の座り方の違い一つ取っても、人物観察が優れているのがこの人の持ち味。
まず、キャラ造形が素晴らしい。

「しゃべれども しゃべれども」を意識したようなむっつり美人・北大路アンナ。
アンナはすらりと手足の長い美人ハーフ、なのにきつい津軽弁で何を言っているのか分からない(汗)
彼女の津軽弁は、ハーフという日本人でもない外人でもない立場、という微妙で複雑な立場と、言葉の壁と、疎外感を体現するかのようだ。
読者が耳を懲らしさえすれば、彼女の言っている事が分かるようになる。
耳を傾けようとしなければ、ただでさえ無口でむっつりな彼女の心を識る事は出来ない。
だから、彼女は落語という形で、自ら語るのかも知れない。

もう一人はいつもの川島さんぽい、タヌキっぽいキャラクターの加藤茶子。
他人を演じるという事が、自然に自分を見つめる事になる。
落語も小説も、一人遊びが大本に在るのかも知れない。
あ……やべ……酒飲みながら感想書いてると、涙出てきた……。
加藤ォォォォォ!!(うДて)


編集部の人! P39の演目のとこ、加藤とマチコが逆かも!
二番手の加藤が金明竹だよ! ンモー。

「感動作!」とか「白熱するバトル!」とかそういう派手さはないけど、じんわり落語が好きになる、いい漫画です。 
鮒吉もいいキャラだ!


「しゃべれども しゃべれども」もお勧めです~。
しゃべれども しゃべれども<原作:佐藤 多佳子 漫画:勝田文>
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嘘喰い<迫 稔雄>
嘘喰い 1 (1) (ヤングジャンプコミックス)

最近まで知りませんでした。
知略のカイジに、暴力のバキを両立させたようなエンターテイメント。

ちょっと仕事の端境期なので「嘘喰い」を九巻まで読んだんだけどさ、「屋形越え」について、てっきりもっといい伏線が張ってあるのかと思い込んでたよ。二巻か三巻ぐらいで思い付いた。
今後使わないとも知れないので一応ネタバレ注意?
二巻読んでて気付いたんだけど、屋形越え賭の条件は

「ビルの上空を横切る飛行物が30分以内に来るか来ないか」(二巻 P89)


だけ<・・>だよね?
 じゃあ、人工衛星でいいじゃん。そのビルで開催するという事を決めたのは誰でもいいんだけど、衛星を管理する組織が巡回コースを把握しているはずだし、その上を通ったという事は確実に証明できる。


「だが 30分が経過しても…夜空の静寂を破る飛行物は…一機も現われる事はなかった!」(二巻 P90)


そんなもの……
お前に見えなかっただけじゃあないか。在るんだよ。
大気圏の水面、ちょっと上ぐらいに、さ──
(大気圏の空気に触っちゃうと燃えて光っちゃうからダメね)
→括弧文字は書き文字とかで。

もちろん、大小100機近い飛行物などはおとり。
身内に裏切られたフリ。


……で、ここからが期待していた展開なんだけど。
賭に勝っても暴力でうやむやに出来る。だから賭郎は暴力を持つ。
だがその暴力は賭郎自身のルールに従い、縛られている。──愚直なまでに。
屋形越えクラスとなれば尚更。恐らく愚直なまでに負けを認めるだろう。
──だが、獏がもっと恐ろしい罠を仕掛けていたとしたら?
その鍵は「獏の命の取り立て」。それを行ったが最後、別働隊の人間が真の勝者と、以下のスキャンダルを公開する。

『勝者から取り立ててしまった賭郎』

証人は──世界中の人間。
ゴッゴルアースでその当日の模様が、世界中に誰でも見れる形で公開されて。

「オリンピックで金メダルを取った これなどは取り立ては不可能でしょう
 記録や大勢の人々の記憶を塗り替えるのは不可能な事です」(九巻 P79)


お屋形様の負けだけではなく、賭郎そのものを──自己矛盾に陥らさせる。
末路は、賭郎の崩壊。

そしてそれこそが獏の目的だとしたら。
賭郎に関わる者全てが気付くだろう。
──ハメられた、と。
賭郎の暴力に勝てる者は居ないとしても。
七巻で出てきたアイデアル並みの暴力を、獏が持ってないとしても。
たとえ暴力で獏を始末したとしても、獏の勝ち──。

……とかまぁ、楽しく読みながら考えてた。
今後の展開はそうならない(別の方法で何とかする)っぽいけど、確実に今一番次が気になる漫画だ。