(月) 00:01 図書館列車書庫
自分のノベルは正直、完成直前までつまんないんです。
〆切直前まであっちこっち穴を塞いで叩いて削って、ようやく見れるようになります。


海岸列車<室井 大資>【図書館列車書庫入り!】
海岸列車 (BEAM COMIX)

表題作でデビュー作の「海岸列車」。素晴らしい。
正直に自分の書きたいことを書いている。
エロ漫画と同じくらい、自分に誠実に。

テンポ、カット割りで切り取る「べき」絵、カット切り替えのタイミング、完成度が尋常じゃない。そういう映画を死ぬほど見て、そういう漫画を死ぬほど読んで、その先にある領域だ。
描かなくていいことを意識的に別の方法で描いてる。
人物描写、会話の間。
様々な形、形、形の暴力描写。
良質な映画を観ているようだ。

コミック怪のイヌジニンからただ者ではないと思ってたけど、やはり。

「ザ・グレートエスケープ’00」も大好きだ。
見栄や虚勢のために露悪的である必要もなくなった人々の、フラットな言葉遣いがいい。
まつ(とおくできこえる デンシオン)さんの「終末によせて」のような掌編。

「キッス」「マーガレット」も深く掘り下げていて素晴らしい。
素晴らしい連呼だが。


ブラステッド<室井 大資>
ブラステッド 1 (BEAM COMIX)

これもびりびり来る。あまりに無慈悲な暴力描写。
殴る蹴るよりももっと「暴力的」なことを書いている。

冬向けの創作も書きたいことに間違いないんだけれど、こういうのもやりたかった。
おっさんばっかり出てくる話。かといって女性向け要素も色気もないやつ。
誰が得するんだって話を。


室井大資さんの漫画で確信した。
私はラノベのような若い子向けの話を書きたいわけじゃないらしい。
オタク向けの話も、自分がなんのマニアでもオタクでもないから書きたいと思わない。

だからそういう作品の相手をする必要はないんだ。
どうしようもないオナニー作品が幅を利かせている状況も。
好きにすればいい。「餓鬼の銭チュッチュ~」を。

……じゃあ、誰に向けて書いているんだろうって話か。


榎本俊二のカリスマ育児 2<榎本 俊二>
榎本俊二のカリスマ育児 2 (akita essay collection)

面白くて笑える漫画なのに、子供を育てるという事がどういう事か、よく分かる。
反抗期のガキに読ませたいね。
お前が親を気に入らなくても、親がお前に嫌気が差したとしても。
お前の親はこういう生活をお前の年齢である十数年間してた。
その事実をシカトする事は出来ないのだと。