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(木) 20:58 感想
なんかレンタルビデオで映画見始めてから調子が良くて良くて。
未読で積んでた本もどんどん消化してたり。ちょっと楽しい。

ハッピーマンデー [DVD]<鳥居みゆき>
鳥居みゆき ハッピーマンデー [DVD]

 中々いいね。なんでこんなに鳥居のキチガイぶりを見るのは微笑ましいのだろう。
 小さな子供のイノセンスさを見ているような、あたたかい気持ちになる。

 子供とはキチガイで、キチガイとは子供や動物に戻る事なのかもしれない。
 だから「生きものの記録」のお父さんはキチガイじゃないと思う。
生きものの記録<普及版> [DVD]<黒澤明、三船敏郎、三好栄子、清水将夫、千秋実、青山京子ほか>
生きものの記録<普及版> [DVD]

 ……おお、あのお父さんをキチガイではないと断言できた。少なくとも私の心の中では納得できた。よしよし。
 むしろ周りのじっとしている系の精神障害の人々が「何もしないキチガイ=現代人」のメタファーに思えてくる。あのシーンに叫んだり暴れ回るタイプの精神疾患の人を「出してはならない」のだ。メリハリが付かないから。
 なるほどー。

 テンポが辛いとこもあったが、身につまされる部分も多かった。中々。
 太陽を恐れるシーンは引き込まれるものがある。本当に地球に見えてくる。



 じゃあ行動を起こしたらどうなるのか?

雷撃☆SSガール<至道 流星>
雷撃☆SSガール (講談社BOX)

 面白かった。明らかにハルヒ登場人物を人物モデルとしたラノベ部分、第七章までは飛ばし読みして良い。時間の無駄。作者は人物に何の思い入れもない。
 本題は丁度真ん中、八章にしてようやく出てくる。それまでは読者をリンというキャラに慣れさせる手続きに過ぎない。
 カネなんて馬鹿みたいに簡単に稼げるという事を示し、金儲けの空虚さをまざまざと見せつける。

 この小説を読んで、あの「金儲けそのもの」や、「お金」が馬鹿らしくなる感情がぶり返した。

 私もカネに興味がない。馬鹿らしいし、カネを持っていても使い道が判らない。
 自虐でヒビキさんが「お金に興味はありません」と云うのは格好つけではなく、本心から出た言葉だ。

 昔働いていた会社の社長。
 若いが金儲けの才能は尊敬に値する人だった。そのエネルギーある人物は好きだった。そこは嘘ではない。
 彼の元で働いていると、そう云う儲け話はイヤと云うほど耳に入ってきた。
 私は昔から人の話を聴くたち《ヽヽ》なので、話したがるその人にとっていい聞き役だったのだろう。話も面白かった。

 大阪府知事太田房江という政治と結びついて利権を囲い込むさまや、ホリエモンがどこぞの球団を買おうとした当時、ホリエモンと楽天三木谷は当たり前のように友達でメールもやりとりしているし、最終的には三木谷が買う事になってるんだよと云ったらその通り堀江が失敗→三木谷が買う、と予言した通りになっていくのをニュースで目の当たりにしたりとか。
 テレビをチェックし、人気タレントが身につけているアクセを携帯ですぐ買える通販サイトで売り出す、という「一日中テレビを観てるだけ」の商売で数億稼いでる知人の話とか。

 それはちょうど、SSガールを読んだ興奮と虚無感に似ていた。
話は面白くて聴いてしまうのだが、聴く度に心はかさついていく。

 今考えれば楽しそうに金儲けの話をする彼の話こそ、逆に私が金儲けに距離を置く契機になった。
 今となっては「人として嫌いな人」になった。愛人を囲い、女子社員に手を出しつつ、自分の嫁を「月四〇万渡せば子供を育ててくれる人」と云いきる人だから。

 SSガールはご都合主義も多いが最短手で金儲けする方法を書いてしまっている。
 オセロは先に角を押さえるとか、アタック25のグランドクロスとか、そういう必勝法。
 だが、必勝法を知ったゲームの面白さは数段落ちるものだ。

 ナニワ金融道は借金ノウハウ物と見せかけて人の業を画く漫画だったし、
カイジは「必勝法を発見する過程、必勝法ミステリ」という面白さだった。
 だがSSガールは単なるHow Toものの域を出られていない。そのうえ工夫無く必勝法を見せられた今、ゲームはただの作業になる。
 だから読むと世の中がつまらなくなる作品になっている。

 その筆力を認めるからこそ、最近出た続編は読みたくない。現実逃避と呼んでくれて結構。私は「突撃!大人の職業体験(Dirty Jobs)」を見る。
DirtyJobs.jpg

 世界征服後のビジョンは語られない。考えてないのか、将来の作品で語られるのか。
 狂四郎2030が見せた地獄のような社会に匹敵する完成度を、期待するのは酷だろう。そういう形の才能ではないから。倉科遼のように現実を元ネタとする事には長けているようだが。
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