(金) 21:15 図書館列車書庫
第九地区が「普通」に見えてしまったのは、私が「片輪車」を書いたからかも知れない。
前半で「xxする側」視点に「載せられる」事がなかったから、
感情のレールに乗れなかったというのも大きいと思う。
だって主人公のあいつ、最初から好きになれないもん。

差別意識を扱う同じような話を書いたので舞台裏が見えてしまって、
イマイチ「読者として」乗れなかったと思います。
「つまらない」という感想は私の感想として、
皆さんは楽しめるかも、なので見に行っても良いと思いますよ~。


で、それはそれとして。
同じ変身モノで、第九地区よりすげぇ作品があったのでご紹介。
きりひと讃歌<手塚 治虫>【図書館列車書庫入り!】
きりひと讃歌 (1) (小学館文庫)

スピード感が凄い。場所移動、人物登場、全ての展開が早くてワクワクする。
漫画表現も実験しまくりでいて、自己満足やアートと言い訳せず、効果的に成功している。
まだ1/3しか読んでないけどヤバい。面白い。

タケカワユキヒデさんが薦めてたので読んだけど、確かにこれは凄いわ。

マンガ命 タケカワユキヒデが薦める「マンガ」(1)
人生がもっと楽しくなる傑作・名著
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がきデカで有名な山上たつひこの「光る風」も変身モノだったなぁ。
光る風<山上 たつひこ>
光る風


「きりひと讃歌」のワクワク感・グルーヴ感は「漫画版・魔界都市ハンター」以来だ。
魔界都市ハンター<原作:菊地秀行 漫画:細馬信一>
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魔界都市ハンターはパッと見汚い・古い絵柄だけど、
あの水の表現や「粘っこい筆遣い」は癖になる。
ぬうううんッ!!!!
そういや「ぬらりひょんの孫」も筆っぽい。
粘っこいと言うより煙っぽい感じだね。

さすが医師免許持っているだけあって医学方面の描写は深いが、
それ以外の宗教・中国故事など見識も広い。
鳥山石燕「画図百鬼夜行」の「鼬《てん》」の図版が引用されてた。
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