(月) 00:42 感想
夏コミまで更新とめるつもりがいい本見つけちゃったので仕方がない。

幇間探偵しゃろく 1 桜<画:青木 朋、作:上 季一郎>
幇間探偵しゃろく 1 桜

不定期連載で見かけたんだけど、中々面白い。
話の筋は標準的面白さなんだけど、昭和初期好きにはたまらんのです。

隅田川の夜桜を望みながらお座敷遊び。
和服と洋装が自然に調和する町並み。
「ここに訪れてみたい」「旅してみたい」と思わせる良さがある。


驚嘆したのが衣服の立体把握が完璧な事。
人体、人体に着られる和服、和服が立体に垂れ下がる様子が丁寧に描かれている。

和服を着た人形を手元に置いて描いているのかも知れないが、
ちょっとしたシーンの立ち姿一つ一つに嘘や誤魔化しが無い。
座敷で踊る芸者、舞台で踊る女形。動いている和服も美しい。


漫画担当の青木 朋さんは女性だと思うが、女性の立ち姿・座り姿が美しいのはもちろん、
男物の和服も素晴らしくカッコイイ。

正座も背筋がピンと通っていて気持ちがいい。
P99の立ち姿もいなせだね。
絵師さんは和服萌えと見た!

私も「これは私服だもん! コスプレじゃないもん!」と
即売会で着物に袖を通す悦びに耽溺するものとして、応援したい漫画です。

幸田文《あや》さんの「きもの」「流れる」も読まないとなぁ……。

きもの (新潮文庫)きもの (新潮文庫)
(1996/11)
幸田 文

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探偵要素は辞めちゃった方がいいと思う。ちょっと邪魔。
「人の死なないミステリ」として「美味しんぼ」が発明し
「王様の仕立て屋」が発展させた、
あの形式を目指した方がいいように思う。

もしどうしても殺人事件をやりたいなら、
大正昭和期の著名探偵小説を漫画化した方がいいと思う。
江戸川乱歩とか、誰でも知っているような安全パイか。

出来る事なら血なまぐさい話からは足を洗って、日本のその当時の風俗や背景、
文化を描く事に専念して頂きたいなと。
そして読者を楽しませて頂けたらなと。


シュトヘル 3<伊藤悠>

伊藤悠の漫画が上手いのは以下でも語られている通り。
伊藤悠『シュトヘル』1巻について その1
伊藤悠『シュトヘル』1巻について その2
伊藤悠『シュトヘル』2巻を読んだ
伊藤悠『シュトヘル』3巻を読んだ
大変慧眼ですね。「伊藤悠ポーズ」も多分この人の発明だと思います。

「下顎の奥がここまで傾くのはあり得ない」ほど顔の向きと口の向きがねじれている絵柄は、
むかし素人時代にうちの絵を描いてもらっていた蒔島梓さんもやってましたね。
「横向いてるシーンだけど叫ぶ口は正面の方が迫力あんだよ!!」的に
欲張っちゃうピカソ的技法というか。

それはさておき、今回はかなりな萌え展開。
ハラバルお兄ちゃんつおいし、弟ユルールは萌え萌え~。

シュトヘルが昨今流行りの女体化、
そしてその状態でユルールに好意を寄せるとBLとして機能する点もポイント高し!

……なんかウケるとこ違っててすみません。


さえもえな日常<夢乃 むえ>
さえもえな日常 (リュウコミックス)

黒髪前髪ぱっつん双子姉妹萌え~。
プラス委員長、演劇部の子という四人が夢か現実が見紛う不思議な世界を
ウロウロしたり順応したりする奇想漫画。
作者さんブログもあるので迂闊な事云えないけどw、
ストーリーとか求めず、読者の解釈で楽しんでいくタイプ。


響子と父さん<石黒 正数>
響子と父さん (リュウコミックス)

父さん萌え~。

「それ町」とか、石黒作品は良さが全く判らなかったのだけど、
これは素直に楽しめた。
多分、石黒作品にしては「普通」の話だからだろう。

Wikipediaによると菫画報ファンらしくほほう。