2010.08.25 今敏永眠
(水) 19:25 日記
パプリカ<監督:今敏> [Blu-ray]
パプリカ [Blu-ray]

以前「2006年に初めて体験した」お勧め作品第一位だったように、
私が一番好きなアニメ映像作家だった。
ほぼ同時期に公開された細田版「時をかける少女」を、
その暴力的なクオリティで圧倒していた。

何か凄い体験をしている、と映画館で震えていた。
リュミエール兄弟が機関車がこっちに向かってくる映像をフィルムに焼き付け、
其れを閲覧した観客が逃げ出したという、あの圧倒的な映画体験を。

この映画に影響を受けた映像作品は数知れずだろう。

そりゃそうだ。作家は、凄いモノを見たら自分の手で再現したくなる性分なのだ。
それをパクリと云うのは違う。
言葉で感想を言うのではなく、背景を調べて映画評論するのではなく、
創作こそが自分の心を表現する方法であるからこそ、作家なのだから。

ある意味、ストーリーという束縛から自由になった「映像」の跳躍。

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NHK トップランナーもかぶり付きで見てたなぁ。
お話も面白くて、漫画家時代の話もされていた。
もう一度見たい。

パプリカ<筒井 康隆>
パプリカ (新潮文庫)

原作はもちろん筒井康隆。
内容は女性誌に連載されていたためか、
ハーレクイン的女性向けロマンス&ゲイ描写で女性向けだけど、
めくるめく夢の映像が目まぐるしく体験出来ます。

パプリカ オリジナルサウンドトラック<平沢進>
パプリカ オリジナルサウンドトラック

あんま曲を持ってないのでローテーションが短いのもあるけれど、
仕事中は割と毎日聞いている。(平沢氏が無料公開していたデータ)

東京ゴッドファーザーズ [DVD]
東京ゴッドファーザーズ [DVD]

始めに見て、凄いなと思った今敏監督作品。
町や場所が「生きている」。

自分の作品でぽっちゃりの子が0円ハウス暮らししたのは、
ひょっとするとこの作品の影響かも知れない。あんま根拠無いけど。

妄想代理人(1) [DVD]
妄想代理人(1) [DVD]

ある精神異常者が実は真理を悟っている、という思いつきは
以前から暖めていたので、シンパシーを感じた。

何と云ってもOPの平沢進「夢の島思念公園」と今敏映像の、不思議な融合度合い。
それで物語世界に引き込まれてしまうのは見事。


アニメ監督、今敏氏の遺書がオフィシャルHPに掲載、死因は末期の膵臓ガンで5月に余命宣告


気持ちが乗らないとかグズグズせず、
残された生きている者がさっさと創作しなきゃ、
アニメ制作半ばで亡くなった今氏に面目がない。

やるかー。